2019年冬~2020年春のニンニクの育成失敗。
9月29日
植え付け。
ケーヨーD2で購入した中国産の種を1列(5穴×33個)、および日本産のジャンボニンニクと青森県産(おそらく福地ホワイト6片)を合わせて1列(5穴×27個)です。
10月19日。
奥側の青森県産ニンニクは目がでてきた。手前のジャンボニンニクの方が植え付けも早いので、育成がはやい。
中国産ニンニクの方も順調。むしろこちらの方が育成がはやい。
10月20日
ちょっと植え付けが遅くなった種があるので、水に浸して根をだしてみた。
11月7~16日
ネキリムシと思われる被害が散見される。よく見ると、葉っぱが薄く茶色になっている気もする。
12月21日
元気にみえるが、よく見ると葉の途中が食い荒らされている感じがする。また葉がだいぶ落ちている。ググったところ、これが春腐れ病。
今年は異常気象による暖冬により、その症状が早めに出たものと推察する。
2017年の写真と見比べてみると、ここがターニングポイントだった可能性が高い。2017年と育成状況は変わらず、むしろ今年の方がよかったように見えるが、下に落ちている葉の数が全然違う。
2017年では3月になっても下の葉がここまで枯れている株は見当たらなかった。したがって薬剤散布は12月より前に実施したほうが効果的であったと考えられる。
12月28日
特に問題はなく、順調にそだってる。
1月13日。
奥側の中国産ニンニクの育成が悪い。
1月25日
中国産ニンニクは元気がないものの、まあ冬場は越せる感がする。
ジャンボニンニクもまぁ育成がすすんでいるが、奥の青森県産はこの時点で壊滅。
2月29日
中国産ニンニクだが、奥の方から枯れている株が目立ってきた。
手前側はまだ元気なので、このまま育成してもんだいないんじゃね?と思っていた。(甘かった)
3月15日
枯れている株が目立っているものの、まだ元気だった。
4月4日
ジャンボニンニクはまだ元気に見えるが、奥側の方が元気がなくなってきている。この時点ではさび病は見られていなかった。
中国産ニンニクも、まだ青い部分が残っているので、ここから生育すると信じていた。
4月16日
もうこれは冬枯れではなく、病気なんだと確信。実が黒いカビでおおわれて腐っているものが散見されるが、地上部をみても錆の状態は見当たらないので、ウイルスと断言するのも難しい。ただ枯れている、としかいえな。
5月6日の時点で、ほとんどの株は枯れてしまった。
5月8日
トウ立ちが目立つようになる。かなり太いのですっぽり抜くのは難しいが、横に折るのは簡単だった。食べてみたところ、ニンニクの臭みがほとんどない。炒め物にはあうが味が薄い。味の濃い料理に合わせるのがいいかもしれない。
5月16日
ある意味美しいさび病。さすがに抜きました。
収穫したものの、まだ実が小さいので廃棄レベルです。
5月31日
まだ枯れてはいないものの、試掘したところいい感じで成長しているので収穫することにした。
外皮が崩れているものも半数近くあり、やはりさび病の影響は少なからず受けていると思われる。収穫して初めて知ったが、外側に小さい球が結構できているのがわかる。思い起こせば、こんな小さい種をまいた気がするので、ジャンボニンニクは食用に向かない小さい小粒を集めて種として販売してるとわかった。
あと、皮をむいて実感した。
ニンニクじゃなく、玉ねぎだわ、これ。
全くニンニク臭がせず、臭いや手につく粘りが玉ねぎのそれ。
おしりを削ると水分が滴り落ちてくるので、普通のニンニクよりも乾燥が難しいと思われる。漬物にするにあたり、一番おいしく食べられるのははちみつ漬けと直感した。
醤油やみそにつけてもおいしいだろうが、ニンニク独特の臭みがないとちょっと。
はちみつ漬けの場合、臭みがないのでおいしく食べられるほか、はちみつ自体も冬場の焼酎の味付けに最適と考える。
尚、はちみつ漬けにした際、どうしてもニンニクが浮いてしまう。
1つはカビが出てしまい廃棄となった。
重石をつけるか、あるいは1日1回は回転させてはちみつにつかるようにしておきたい。
<総論>
今年は12月以降も異常な暖冬で、最高気温が10度以上もざらにあった。そのため春腐れ病が早めに顕在化したものと推察する。
また土づくりにおいて、鶏糞を巻いているから石灰を省略した。後日スコップをさして洗浄しなかったら、その部分が見事にさびていたことから、土壌が相当に酸性に傾いていたものと推察する。11月までは自前の栄養で育っていたものが、12月からは根から栄養を吸い上げようとし、酸性土壌のために病気が蔓延したものと推察する。
病気に対する対応もしていなかったことが大きい。冬枯れとおもって放置していたが、以前の写真を比較すると明らかに枯れ方がおかしい。マルチの上に大量に葉が落ちており、株が倒れているものがあったら即座に抜いて、周辺を消毒する等の対応を試みる必要がある。