2020年度の里芋の育成
2020年の里芋の育成日記。
<前作>
秋ジャガイモ、および球根が根腐れしてしまったニンニクの跡地。消毒を目的に消石灰多め、鶏糞多めでアルカリ成分を大量補給。消石灰をまいて2週置いたところもあれば、3日ほどで定植したものもある。結果は変わらなかった。
<品種>
左列にセレベス。奥に一部だけ前作の収穫を漏らした土垂。
右列に大野芋と石川早生を少々。
<植え付け>
5月下旬に(おそらく23日頃)にセレベスを芽だしのために植え付け。
6月7日に芽だし用に大野芋と石川早生を集中して植え付け。
<6月16日>
芽だししてあったセレベスを定植。結構集中的に植え付けていたため、根っこが絡まってしまいほぐすのが大変だった。ここまで大きくなる前に、ちょっと芽がでた状態で抜くのが良かったと後悔。ただ、多少根がきれてもその後の育成には差がでなかった。見たところ葉が食害されているため、犯人を捜す必要あり。
・6月20日
株間にソラマメの茎を撒いてみる。正直これだと足りないので、もう少し撒きたい。
そして食害の犯人であるセスジスズメさんを発見。いろどりが綺麗なのですが、若い葉をバリバリ食べてるので瞬殺。
・6月27日
セレベスの葉の状態がおかしい。なんかの病気かと心配してみる。結果として他の葉がどんどん生えており、成長自体に影響は出なかった。
・6月30日
定植していた石川早生、大野芋が順調に芽を出してきた。間に植えているのはマリーゴールドだと思っていたのだが、実はトマト苗だったことが後日発覚。芽の状態だと見分けできなかったわ。
セレベスは葉っぱに元気がないようだが、枯れることもなく順調に育成中。
・6月30日
やはりセレベスの葉っぱに変な紋様が浮かび上がるが、影響はでなかった。
・7月5日
石川早生と大野芋は植え付けから1カ月でこの状態。ずっと雨が降っているために水不足にはならなかった。
セレベスも大部分は元気ですが、残念ながら病気な株も出てしまう。梅雨がすでに1カ月くらい続いている感じなので、明らかに日照不足。ちなみに奥はグリーンピースの種がこぼれたところですが、発芽するもののこの状態以降は成長が止まりました。
またもやセスジスズメを発見。なんかセレベスの方に集中して表れている感じがする。成長が先行しているからなのかもしれない。
・7月19日
大野芋と石川早生。もはや先行して植え付けたセレベスと互角の成長度合い。
セレベスの方も雑草が多くなってきた。前作の取りこぼした土垂もいい感じで成長が続いているのが分かる。
トウモロコシを撤収した際の茎を短く切って株本に置きました。これで水分を保持してくれることを期待します
・7月26日の状態。ややセレベスの方が背丈が高い感じ。
背が高い一方で、病気も先行しているのがセレベス。この葉は後で全枯れしましたが、他の葉は無事でした。
・8月1日
もはやセレベスは120センチくらいになっており、子供の身長を越してしまいました。尚、8月1日が梅雨明けになり、ここまで2か月弱ほど長い梅雨が続いておりました。とりあえず枯れた株はありませんでしたので、里芋の成長に関して長雨はマイナス要素にはならないと思われます。
・8月12日の大野芋と石川早生。やや葉っぱに傷が多くなってきました。
・十分な畝を開けたつもりですが、それでも葉の茂りが大きく通るのが大変です。
・8月19日
大野芋と石川早生は枯れている葉が目立ってきましたが、とりあえず成長は継続しているようなので様子見です。陰に隠れているマリーゴールドもキレイに花を咲かせています。
一方のセレベス。葉の重みに耐えかねて、だらんと垂直に葉が垂れてしまいました。っこれでも光合成するのかちょっと心配。
・8月24日
本日土寄せしました。とりあえず可能な限り盛ったつもりですが、雑草やトウモロコシ、ソラマメの残渣の上から土をかぶせたので、ここから虫が湧いて痛めるかもしれません。
・セレベスは葉の枯れが目立ってきました。まだ大丈夫だと思うのですけどね。
・8月29日
先週と変化なしだが、セレベスは蕾から花がでてた。里芋って花が咲くんですね。と思ってググってみたところ、7月に雨が多いと発生しやすいらしい。農家でも珍しい現象なので、ある意味では運がいいともいえる。
ちなみに蕾は1株から複数出ているものもあったが、結局きれいな花は咲くまえに力尽きて枯れてしまった。
・9月5日
セレベスの葉が下をむいてしまって、枯れている葉も多く見れれる。
葉の表面だけだが、小さい害虫にガジられてた。セスジススメが最近見ないが、その代わりに小さい害虫がちらほら見かけるようになった。
・9月13日
特筆天は特になないが、何となく元気になった気がする?
・9月22日
今日は里芋のはながとてもきれい。普段は枯れている姿しかみないのですが、今日はキレイに開花していました。
・10月11日
マリーゴールドかと思って植えたのが、実は中玉トマトだった。最近寒くなったにもかかわらず、成長が止まらない。
・10月22日
マリーゴールドも主張が強くなってきて、里芋の葉よりも高いものもちらほら。マリゴは夏場にばてたのが、涼しくなってきてから勢いを増した感じ。
・10月24日
成長が悪い株(大野芋)を試掘。孫芋までできているが、まだ1つ1つの玉は小さい。
・11月16日
そろそろ寒くなってきたので、食べられる分を収穫。
とりあえず大野芋を掘って鍋、味噌汁に入れてみたが、ナニコレ超うまい。煮込むと甘味が汁に移るので、味噌汁とか鍋の汁が非常においしくなる。加えてねっとりして甘味があっておいしい。それ程おおきくならないので、1株で子芋が10個未満でしたが、味は最高でした。
・11月21日
次作にエンドウ豆を植えたいので全撤収しました。おおむね成功ですが、セレベスが子芋をつけないのでちょっと残念。各芋の個人的な感想を含めて記録。
◎大野芋
株自体はそれ程おおきくはならないが、子芋を10個近くつけてくれる。また旨味が最も強く、親芋含めてすべておいしい。伐採したマリーゴールドと写真とったけど、どう見てもマリゴの方の成長が強い。混植は避けた方がいいと思う。
〇石川早生
やはり株自体はそれほど大きくはならない。子芋は10個近くつけるが、親芋がゴジゴジしておいしくはない。また、早生といいつつ大野芋と成長スピードはあまり変わらないと思われる。子芋は旨い。
〇土垂れ
石川早生と同じく、株自体は大きくはならない。また味も同じように感じるので、余り差別化ができない。 子芋旨い。
〇セレベス
株は1メートル近くになり、脇芽も旺盛に成長する。なので子芋がわんさかつく期待が高まるが。掘り返すと子芋がつかないのが多い。ついても2、3個あたり。成長著しいだけに、掘り返したときのがっかり感が半端ない。